リーガルハイSP2のストーリー・名言・感想

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スペシャル(第2弾)
「リーガルハイ」(2014年11月22日 21:00-23:10〔土曜プレミアム〕)

『リーガルハイSP2』のあらすじ

東都総合病院からの依頼を受ける古美門と黛。その依頼とは新薬の副作用で亡くなった患者の妻が、病院に対して発したクレームの処理。それに対峙する弁護士は集り(たかり)専門の底辺弁護士である九條和馬だった。

九條は古美門に舐められっぱなしだったが、病院を正式に医療過誤で訴え、集り弁護士の戦い方で古美門を苦戦させる。

主な登場人物

  • 九條和馬
    演 – 大森南朋
    たかりの弁護士。さやかの依頼を受け医療過誤の裁判をすることとなる。
  • 中原さやか
    演 – 吉瀬美智子
    難病の夫を東都総合病院で失くした未亡人[注 22]。医療過誤を疑い、九條に弁護を依頼する。過去に何度も交際相手へ言いがかりをつけ慰謝料をとるという生き方をしていた。
  • 赤目好美
    演 – 剛力彩芽
    赤目義二の次女。広瀬の婚約者。
  • 広瀬史也
    演 – 東出昌大
    東都総合病院の若手内科医。院長の娘・好美と婚約している。
  • 赤目義二
    演 – 古谷一行
    東都総合病院院長。難病ハイムリック・ルーゴル症候群の権威。
  • 岡部知恵
    演 – 霧島れいか
    東都総合病院看護師長。看護師の間で六代目と呼ばれる(院長の愛人六代目という意味)。
  • 中原淳
    演 – 内田滋
    さやかの夫。ハイムリック・ルーゴル症候群の患者。東都総合病院に入院中、未承認の新薬Zmabを投薬した3日後心不全で死に至る。
  • 東京地方裁判所民事部 裁判長
    演 – 平賀雅臣
    医療過誤訴訟の裁判長。
  • 野々宮
    演 – ホラン千秋
    東都総合病院看護師。
  • 藤森
    演 – コトウロレナ
    東都総合病院看護師。
  • 青葉康文
    演 – 山田明郷
    なにわ病院内科部長。裁判の証人。
  • 所慎平
    演 – 夕輝壽太
    製薬会社研究員。裁判の証人。
  • 小林安代
    演 – 小林きな子
    東都総合病院元看護師。裁判の証人。
  • 石井
    演 – 三島ゆたか
    黛が弁護する手話通訳。
  • 高木健太
    演 – 金時むすこ
    東都総合病院元事務員。裁判の証人。
  • あおぞら交通 社長
    演 – 十貫寺梅軒
    九條和馬より脅されるタクシー会社社長。
  • 沼井一郎
    演 – 宮川浩明
    医学博士。裁判の証人。
  • 井上孝雄
    演 – 足立学
    薬学博士。裁判の証人。

引用:Wikipedia

全体のストーリー


九條との戦いに苦戦を強いられる古美門だったが、色々とリサーチする上で病院長である赤目の人間性を問う裁判へと発展する。製薬会社への裏金や記者への暴行など、赤目の人間性が徐々に露わになり、広瀬医師が和解を進めるが赤目は拒否。

赤目の次女であり、広瀬医師の婚約者でもある好美は、広瀬に真実を話させて裁判を敗訴に持ち込む。これを受けた病院理事会は赤目の院長更迭と広瀬への交代、経営健全化へと舵を切る。

顧問弁護士も解任し、古美門から三木へチェンジ。九條と組んで赤目を追い込むが、黛が赤目の医師としての信念を広瀬に伝え、広瀬は再び古美門たちに弁護を依頼する。ここから裁判は佳境を迎え、古美門は医療とは何かを訴える。

遺族の命を救えなかった、医療によって命を落としたのだと九條は訴えるも、古美門はこれに反論する。訴えるのは医療ではなく科学であり、今回の被害者は科学によって殺されたのだと。

赤目はこの裁判の途中で命を落とす。最後まで医療の研究をしており、心労で倒れてしまったのだ。赤目は自身の死後は臓器提供をすると決めており、遺体は解剖され医療の発展に寄与される。このことから、赤目は無念にも死んでしまった人を悲しむよりも、次の犠牲者を出さないように研究を進めるべきだと考えていたのだと古美門は主張する。

死んでしまった人が浮かばれない、そんなのは詭弁だと九條は叫ぶ。だが古美門は、今ある命を慈しむべきだと主張した。

『リーガルハイSP2』の名言

醜いスキャンダルを蹴散らすことができるものはただ一つ、もっと醜いスキャンダルです

古美門「醜いスキャンダルを蹴散らすことができるものは、ただ一つ、もっと醜いスキャンダルです」

真実なんてクソの役にも立たねぇよ

九條「正義を貫くってのは、気持ちいいもんだよ。たとえ貧乏だろうが、自分に酔っていられる。だから、女房の体がボロボロだったことに俺は気付きもしなかったんだ。

正義だの信念だのそんなものは所詮、自己満足だ!

あんたにとって、現実はあの娘だ。そうだろ?真実なんてクソの役にも立たねぇよ」

医は科学である、と。

古美門「医は仁術。確かにその点から言えば、赤目義二は最低の医者かもしれませんね。

権威にあぐらをかき、不遜で横暴で、スタッフと軋轢が絶えず、いい歳をして若い愛人をたくさん作った。

患者や遺族の気持ちなど意に介さず、死んだらさっさと追い出し、患者の名前すらちゃんと覚えない。最低だ。

最後は病院から放逐され、家族からも見放され、広い豪邸でたった一人、助けてくれる者もなく倒れていた。まさに憐れな晩年です。バチが当たったんでしょうか。

ですが、彼の書斎は膨大な資料の山で足の踏み場もないほどでした。病院を追われた後も彼はその山に埋もれて研究に没頭していました。

その姿を思い浮かべるとき、私には彼がこう言っているように思える。

医は科学であると。

難病治療という科学の発展こそが、彼にとっては全てだった。そのために金を集め実績をあげ権力を欲した。

科学に必要なものは、データです。人生でも名前でもない。医学を前に進めるために必要なことは、遺族と一緒に泣くことではない。

直ちに次の患者の治療にあたることだ。

彼はこんなことを言っていた。

病院がつぶれようとも、家族がいじめに合おうとも、そんなことはどうでもいいことだと。

その後にこう続けたかったのではないでしょうか?

医学の進歩に比べれば。

血も涙もとっくに捨てたんですよ。赤目吉次は、極めて優れた医師だった。

私はそう思います」

死こそ希望です

九條「なにが、なにが科学だ!科学なら人を殺してもいいのか!?」

古美門「進歩と引き替えに犠牲を要求してきたのが科学だ」

九條「じゃあ、犠牲者はどうなる!?」

古美門「気の毒だ」

九條「それで済ますのか?」

古美門「済ますしかない」

九條「残された人間の悲しみはどうなる!?彼女がどんな思いで生きてきたと思ってる!?
この先どんな思いで…」

古美門「死んだからこそ意味があるんだよ。

死は希望だ。

その死の一つ一つが医療を進歩させてきた。

現代の医療は死屍累々の屍の上に成り立っている。

誰しも医学の進歩のためには、犠牲があっても仕方がないと思っているはずだ。その恩恵を受けたいからね。

しかし、その犠牲が自分や家族であるとわかった途端にこう言うんだ。

話が違う!!と。

なんで自分がこんな目に合わなけらばいけないんだ?誰のせいだ?誰が悪いんだ!誰を吊るしあげればいいんだ!教えてやる。

訴えたいなら、科学を訴えろ!

あなたのご主人を救えなかったのは現代の科学だ!」

九條「そんなこと出来るわけないだろ!」

古美門「だったら、せめて狂気の世界で闘い続ける者たちの邪魔をするな!!

もちろん世間には、本当に悪質な医療過誤もある。それは断じて断罪されなければならない。

しかし、ことこの裁判に関しては、医療過誤ではない。

余談ながら、おそらく赤目医師の遺体は今頃、研究機関に運び込まれバラバラに切り刻まれていることでしよう。

彼は自分の死後、肉体の全てを臓器移植と研究検体に提供する契約をしていたからです。

科学は死に意味があるんです。

死こそ希望です」

今ある命を慈しむことです

九條「詭弁だ!!科学なんて言葉に惑わされちゃいけない!

問題は、人間一人一人の命の重さだ!

かけがえのなさだ!

赤目医師はそれを軽んじていたんだ。

だから、今回の悲劇が起きたんだ!」

古美門「九條和馬先生。

赤目義二を吊るしあげたところで、あなたの奥さんの弔いにはならない。

我々に出来ることはせめて、

今ある命を慈しむことです。

一日一日が奇跡なのだと知ることです。」

『リーガルハイSP2』の感想

医療過誤が今作のテーマ。非常に重く扱いにくいテーマだが、最後の古美門のセリフには非常に考えさせられるものがある。

『医は科学であり、死は希望である』というメッセージには、今我々が医療の進歩のおかげで様々な病気の脅威から救われ、長生きができるようになった当たり前を見つめ直す機会を与えてくれる。確かに昔は結核を患えばほぼ確実に死を待つしかない状態だったのだから、医療の進歩には感謝しかない。

でもそれは過去に結核で亡くなった人によるデータと医療関係者の研究の賜物であり、我々は亡くなった人のおかげで生き永らえている人やこれからそうなる人もいるだろう。そして、我々は次の誰かのために必要な医療の研究データとして死ぬことも十分にあり得るのだ。

それを最も分かりやすく表しているのが臓器提供。今作では医療の発展に全てを捧げた赤目院長が契約していたように、死んでもなお医療の発展を願っていたのだ。古美門に言わせれば”
狂気の世界で闘い続ける者”である。

とはいえ、普通は九條のような考えであり、古美門のように割り切って考えるのは難しいことだ。大事な親族が医療の発展のためといって亡くなってもそう簡単に納得はできない。

この作品のメッセージをどう飲み込むかは個人に委ねられるが、やはり我々が医療の発展の恩恵を大いに享受して生きていることは忘れてはいけない。そしてそれをいつものブラックジョーク気味で、でもどこか鋭利に突きつけてくるリーガルハイは面白く、私がこのサイトを作ろうと思えるほどに魅力的な作品だろう。